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アルティメットとは
「究極」のスポーツ
アルティメットは、米国発祥の7人制競技です。フライングディスク(所謂フリスビーは米国企業の登録商標)を用いて、敵陣エンドゾーンでタッチダウンパスに成功すると1得点を得られます。個人の身体能力と集団の戦術、走・投・跳といった様々なスキルが要求されることから "Ultimate" と名付けられました。
ハイライト
世界選手権決勝
基本的なルール
試合開始や得点の方法はアメリカンフットボールによく似ています。ディフェンスセット(D-Line)が自陣エンドゾーンから敵陣に向けてディスクをスローオフして試合開始。オフェンスセット(O-Line)はスローオフをレシーブした地点からパス攻撃を開始し、敵陣エンドゾーンでタッチダウンパスに成功すると1点を得ます。ただし、アメリカンフットボールと異なり、選手はディスクを保持したまま走ることもタックルも出来ません。また、オフェンスのパスがインコンプリートとなった場合や、ディフェンスがインターセプトに成功した場合は、プレーが中断することなく即座にターンオーバー(攻守交代)となります。
競技の解説

フィールド
主な戦術
アルティメットでは、ディフェンスの戦術に応じてオフェンスのフォーメーションが変化します。ディフェンス戦術は、主にマンツーマンディフェンスとゾーンディフェンスに大別されますが、ここではマンツーマンに対するオフェンス戦術に焦点を当てます。
マンツーマンディフェンスに対する最も基本的なオフェンス戦術はバーティカルスタックであり、クォーターバック(QB)、ハンドラー(H1・H2)、ミドル(M1・M2)、ディープ(D1・D2)という7つのポジションがあります。また、より高度な戦術理解が求められるオフェンス戦術としてホリゾンタルスタックやサイドスタックなどがあり、強豪クラブやプロリーグでよく用いられます。
ディスクの投法には基本的なものだけでもバックハンドスロー、フォアハンド(サイド)スロー、ハンマースローの3種類があり、選手は状況に応じてこれらを使い分けることで多彩な攻撃を展開していきます。
アルティメットはオフェンスが有利なスポーツとされている為、オフェンス時に確実にポゼッションを維持すること(キープ)は勿論、ディフェンス時にターンオーバーを誘発し、得点に繋げること(ブレイク)が勝利の鍵となります。
参考:その他の戦術やフォーメーション

バーティカルスタック

ホリゾンタルスタック
競技の起源
一般には、1968年にニュージャージー州の高校生、ジョエル・シルバーがアルティメットのルールを発明したとされますが、実際にはそれ以前から、全米各地で "Frisbee Football" などと呼ばれるアルティメットの原型となるスポーツが自然発生していたと考えられています。
参考:Griggs, G. (2009). The Sport Journal. The Origins and Development of Ultimate Frisbee.
米国並びに世界の現状
米国ではプロリーグがあり、米国協会に登録する大学チームは約800。 また、アルティメットの国際競技統括団体 "World Flying Disc Federation (WFDF)" はIOC(国際オリンピック委員会)公認競技団体であり、WFDF加盟協会は111(欧州43、アジア・オセアニア30、米州22、アフリカ16)に上ります。アルティメットは2028年のロス五輪追加種目の座こそ逃しましたが、現代米国を代表するEmerging Sportの1つであることは間違いありません。
日本の現状
日本では実業団があり、アルティメットの中央競技団体「日本フライングディスク協会(JFDA)」に加盟する大学は94大学を数えます。 また、JFDAは日本版NCAAとも呼ばれる「大学スポーツ協会(UNIVAS)」に加盟している為、全日本大学アルティメット選手権大会は大学スポーツの総合力を競う競技横断型大学対抗戦「UNIVAS CUP」の指定大会となっています。
早稲田大学は、1992年の創部以来、男子は大学選手権4連覇、女子は大学選手権ベスト4進出4回、各世代・部門の日本代表に延べ50名以上の選手を派遣しています。